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実践ノート2026年10月11日

専門ニュースを、海外にも伝わる言葉へ。AdWell GOでつくる多言語メディア

専門用語の訳語指定や原語の保持、人が直した訳文の保護まで。AdWell GOで、メディアの専門知識とAI翻訳をつなぐ多言語ニュースサイトの構築・運用に取り組んでいます。

専門ニュースを、海外にも伝わる言葉へ。AdWell GOでつくる多言語メディア

専門メディアが積み重ねてきた知識を、海外の読者にも届けたい。ところが、記事を別の言語に置き換えるだけでは、専門情報の価値がそのまま伝わるとは限りません。

たっきゅんでは、AdWell GOを使った多言語ニュースサイトの構築・運用に取り組んでいます。今回の軸は、専門用語のローカライズとAI翻訳を組み合わせ、業界の知識を生かしながら発信を続ける仕組みです。

目指したのは、専門情報が伝わる多言語メディア。

ニュースを海外へ届けるとき、大切なのは言語の数だけではありません。その分野に詳しい読者が読んでも、意味を取り違えずに理解できること。そして、新しい記事が増えても、無理なく更新を続けられることです。

専門用語には、一般的な辞書の意味と、業界で使われる意味が違うものがあります。人名・商品名・ブランド名は、そのまま残した方が伝わる場合もあります。日本語では同じものを指す表記ゆれが、翻訳後には別の言葉として扱われることもあります。

毎回すべてを人が訳す方法では、更新を続ける負担が大きくなります。一方、AIに全文を渡すだけでは、記事ごとに訳語が変わる問題が残ります。そこで、メディアが持つ専門知識を、翻訳の判断に使える形でシステムへ渡すことから設計しました。

専門用語の知識を、AIが参照できる形にする。

AdWell GOでは、ニュースの翻訳に使う用語集を管理できます。「この言葉は、対象の言語ではこの表現を使う」「この名前は原語のまま残す」といった方針を、記事ごとの作業に閉じ込めず、共通のルールとして持たせる仕組みです。

  1. 言語ごとに、使いたい訳語を指定する。
    単純な直訳ではなく、その国・言語の読者に伝わる表現を用語集へ登録します。複数の候補がある場合は、文脈に合うものをAIが選ぶための手掛かりにします。

  2. 表記ゆれと、原語を残す言葉を整理する。
    同じ用語の別表記を扱い、人名やブランド名などは必要に応じて原語を保持します。何でも翻訳するのではなく、何を訳し、何を残すかを決めます。

  3. 記事に関係する用語を、翻訳時に参照する。
    用語集の中から記事に登場する言葉を参照し、AI翻訳と組み合わせます。専門家の知識を、継続的な記事づくりに利用する設計です。

用語集があれば、必ず正しい訳文になるというわけではありません。それでも、担当者の頭の中にしかなかった判断を共有でき、翻訳を確認するときの基準を持てるようになります。

人が直した訳文を、次の自動処理で失わない。

多言語ニュースでは、翻訳した後の更新も考える必要があります。元の記事が変わったときに訳文をどう扱うか。人が丁寧に直した文章を、自動翻訳で上書きしてしまわないか。ここを設計せずに自動化すると、修正したはずの誤訳が戻ることにもなりかねません。

AdWell GOには、人が編集した訳文を、自動翻訳で上書きしない仕組みがあります。元記事と翻訳記事を管理しながら、機械に任せる処理と、人が確認・修正した内容を区別しています。

自動化の価値は、作業を速くすることだけではありません。人が費やした確認や判断を守り、運用の中で積み重ねられることにもあります。

公開して終わりにせず、翻訳を育てていく。

私たちが考える運用の流れは、次のようなものです。

  1. 元の記事を用意する。
    専門メディアとして伝えたい情報と、その意味を明確にします。

  2. 用語集を参照しながらAIで翻訳する。
    繰り返す作業をシステムに任せ、確認する訳文を用意します。

  3. 意味・固有名詞・重要な表現を確認する。
    特に見出し、引用、専門用語など、読み手の理解を左右する箇所を確認します。

  4. 訳文と用語集を見直す。
    その記事の修正で終わらせず、共通する言葉の扱いは次の翻訳にも生かせる形へ整理します。

現時点では、この仕組みを使って多言語ニュースサイトの構築・運用に挑戦している段階です。閲覧数や売上の成果を先に語るのではなく、専門情報をどう伝え、どう更新し続けるかを実際の運用から見直しています。

たっきゅんがつくるのは、専門性を生かして続けられる仕組み。

AI翻訳の機能を追加するだけなら、選択肢は増えています。ただ、業界で使われる言葉、担当者の確認手順、記事の更新、修正した内容の保護まで含めると、そのメディアに合った設計が必要になります。

私たちは、お客様が持つ専門知識と、AI・システムの役割をつなぐことで、発信を続けられる形をつくります。運用して見つかった課題を改善へ戻せることも、開発から保守まで関わる当社の強みです。

「海外にも届けたいけれど、専門用語や更新作業が壁になっている」。そんな課題から、一緒に仕組みを考えます。

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