日本市場への参入には、商品を紹介するサイトのほかにも、準備することがたくさんあります。たっきゅんは、海外企業の日本向けEC展開を、テストマーケティングから販売の代行、運用の改善まで支援します。
目指すのは、日本のお客さまが安心して購入でき、販売する企業にも利益と資金が残る状態です。まず商品と事業の条件を確認し、小さく販売を試してから、成果に合わせて展開を広げます。
日本の市場と既存の販売基盤を活用する
経済産業省の調査によると、2024年の日本国内の消費者向けEC市場は、物販・サービス・デジタル分野を合わせて26.1兆円でした。すでにオンラインで買い物をする市場があり、新しい商品を届ける販売先を検討できます。経済産業省のEC市場調査
日本向けの販売では、既存のマーケットプレイスや決済、物流サービスを活用できます。例えばAmazonは、日本の倉庫に在庫を入れて保管・梱包・出荷を任せる方法と、自社側で注文を発送する方法を案内しています。楽天市場にも、クレジットカードやコンビニ決済などの仕組みがあります。利用条件や審査、費用はサービスごとに確認が必要です。Amazonの日本市場参入ガイド、楽天市場の決済案内
ただし、販売基盤があることと、自社の商品が売れることは別の課題です。誰が何に困っていて、この商品を選ぶ理由は何なのか。競合商品、価格、説明の内容を見ながら、最初に届ける相手を絞ります。
日本で買ってもらうために説明と運用を整える
海外で使っている商品説明を日本語に訳すだけでは、購入前の疑問が残ることがあります。
サイズは合うのか。どのように使うのか。いつ届き、故障した場合はどうなるのか。問い合わせや返品はどこに連絡すればよいのか。こうした疑問に答える情報と、実際に対応できる体制を一緒に用意します。
商品ページ、使い方の動画、FAQ、パッケージや説明書、購入後の案内を、日本での利用場面に合わせて見直します。原産国で評価されている特徴を、日本のお客さまにとっての価値として伝えることが、ローカライズの出発点です。
販売先も商品に合わせて考えます。Amazon.co.jpや楽天市場などのモール、自社ECには、それぞれ異なるお客さまとの接点があります。最初からすべてに出店するのではなく、契約条件、費用、商品説明の自由度、継続購入の仕組みを見比べ、試す販売先を選びます。
販売を始める前に法制度と責任分担を確認する
商品ページの返品条件、SNSでの宣伝表現、顧客情報の管理。法制度への対応は、実際の販売や運用の中にあります。準備の段階で、商品と販売形態に応じた確認事項を整理します。
通信販売の表示と購入手続き:特定商取引法に基づき、価格・送料・支払い・引渡し・返品などの販売条件や、申込みの最終確認画面を整えます。消費者庁の通信販売ガイド
顧客情報の取り扱い:取得する情報の利用目的や管理方法、委託先・海外側との共有方法を確認します。日本の消費者への販売に関連して個人情報を海外で取り扱う場合も、日本の個人情報保護法の適用対象になり得ます。個人情報保護委員会のガイドライン
広告とブランドの表現:品質・価格の表示やインフルエンサー施策では景品表示法、商品名・外観・原産地などの表現では不正競争防止法や知的財産の確認が必要になります。消費者庁の景品表示法案内、経済産業省の不正競争防止法案内
商品ごとの安全基準と手続き:商品の種類によって、認証・表示・届出などの条件が異なります。例えば2025年12月25日施行の改正製品安全4法では、PSマーク対象製品を日本の消費者に直接販売する海外事業者に、届出や国内管理人の選任などが求められます。経済産業省の海外事業者向け案内
誰が輸入し、誰がお客さまに販売し、返品・保証に責任を持つのか。税務上の取り扱いや契約の主体も、販売モデルに合わせて整理します。法律・税務の個別判断や専門的な手続きは、必要に応じて適切な専門家への依頼も含めて進めます。
少量の販売から需要と採算を確かめる
私たちは、大きな在庫や広告費を先に用意する前に、何を確かめるかを決めることが大切だと考えています。
例えば、商品を絞り、日本語の商品ページと使い方の動画を用意する。販売条件と顧客対応を整えたうえで、SNSや関連するコミュニティ、必要に応じた広告から、少量のテスト販売へつなげる。この段階で、購入につながった理由と、購入前に止まった理由を集めます。
見るのは、アクセス数や売上だけではありません。購入前の質問、返品・不良の傾向、出荷や問い合わせに必要な時間、そして一件の注文から残る利益です。
商品原価に加え、輸送・輸入、保管・梱包・出荷、販売・決済手数料、集客、返品やサポートの費用まで含めて採算を確認します。さらに、仕入れや広告費の支払いと、売上の入金時期を合わせて見ます。売上が伸びても資金が不足する構造になっていれば、拡大する前に手を入れる必要があります。
その結果をもとに、価格やセット内容、説明、販売先、物流を改善し、次の投資を決めます。
契約から販売後の対応までつなげる
テスト販売で手応えが出たら、受注が増えても対応できる運用を整えます。ECの出店、倉庫、配送、決済を別々に用意するだけでは、注文情報の移し替えや確認作業が残ることがあります。
たっきゅんでは、事業の条件に合わせて、次の部分をつないで支援します。
支援する部分 | 整える内容 |
|---|---|
販売先と契約 | モール・自社ECの選定、出店や利用契約に必要な条件の整理、販売主体と役割分担 |
倉庫と物流 | 委託先の選定、入庫・検品・パッキング・出荷・返品の運用設計 |
決済と受注 | 決済方法と入金条件の確認、注文・在庫・発送情報の連携、例外やエラーへの対応 |
顧客対応 | 日本語の案内・FAQ、問い合わせの受付、返品・保証対応の流れ |
集客と継続購入 | 商品ページ・動画・SNS・広告、購入後のメールやリピート施策 |
採算と改善 | 販売チャネルごとの費用・利益・在庫・入出金の確認と、次の改善の判断 |
必要な部分だけの支援から、テストマーケティングを含めた販売代行まで対応できます。物流や制作を担う委託先とも役割を分担し、自社で進める部分と任せる部分を決めていきます。販売代行では、在庫・売上・返品・保証の責任と費用を、契約で明確にします。
2002年からのEC運営経験を日本展開に生かす
たっきゅんは、2002年から日本国内でECビジネスとコンサルティングに取り組んできました。自分たちでも商品をつくり、販売し、物流や問い合わせへの対応、広告、システムの改善を続けています。
自社製品では、500個のパッキング作業から始め、梱包方法や開封時の体験、不良の判断基準を確認してから委託先へ引き継ぎました。出荷作業では、顧客入力の不備や配送データの取り込みエラーへの対応まで含め、AIを活用した自動化にも取り組んでいます。
サイトを公開した後にどこで仕事が止まるのか。販売数が増えたときに、どの費用が膨らむのか。そうした運用の経験を、システム設計と事業の改善に生かせることが、私たちの強みです。
日本での販売を検討している段階でも、すでに出店して運用に困っている段階でも、ご相談いただけます。まずは企業の所在国、商品のURL、現在の販売国・チャネル、日本で実現したいこと、予算や開始時期の目安をお聞かせください。
日本で売れるかを確かめ、続けられる販売の仕組みを一緒につくります。
